産経新聞 半田晴久(深見東州)掲載

幽玄薪能 都庁をバックに観客6500人堪能

2004.09.16

国内外の人々に日本の伝統文化の魅力を感じてもらおうと「東京大薪能」(主催・NPO法人世界芸術文化振興協会、後援・産経新聞社など)が15日、新宿区西新宿の東京都庁舎・都民広場で開かれた。訪れた6500人の観客は、高層ビルに囲まれた中で、幽玄の美に酔いしれた。

 

かがり火の揺れる舞台では半能「田村」、狂言「清水」、能「胡蝶(こちょう)」が演じられ、演技が終わると観客から大きな拍手が送られた。上演前には、能、狂言に初めて触れる人にも楽しんでもらおうと演目の解説も行われた。

 

同協会の深見東州会長(53)は「能は難しく、退屈なものではない。啓蒙(けいもう)のために見るチャン スをつくっていきたい」と話していた