半田晴久(深見東州)日本国際フォーラム第35政策提言

膨張する中国と日本の対応 2012年1月

2012年1月27日 全国紙3紙・英字紙1紙掲載

 2010年9月の尖閣諸島沖における中国漁船による海上保安巡視船の体当たり事件および引き続いて起こったレア・アースの対日輸出禁止、中国に滞在する日本人の逮捕・拘留等の中国の一連の対日強硬措置は、日本と日本人に大きな衝撃を与えると同時に、その対中不信感を増大させました。これらの出来事は、それに先立って中国が示してきた、南シナ海における東南アジア諸国漁船の拿捕、黄海における米韓合同演習に対する反対等に見られる自己主張強化の傾向と連なる動きと見られました。中国が日本ろ凌駕して世界第二位の経済大国になったことと相まって、膨張する中国はついに「韜光養晦(とうこうようかい)」と呼ばれる対外協調路線を放棄したのではないか、との懸念を生んだのです。