クリスマス チャリティー・プロレス・ディナーショー2014

※仮面ライダーに変身する役者ではありません

2014年12月9日(火) 開場 17:30 開演 18:30
「X'mas チャリティ・プロレス・ディナーショー!」
 夜空の星は、森で化けます 夏は蛍、冬はチャリティの蛍火
 そして、夢のタッグマッチに

 椿山荘の庭、ステキな食事と歌。クリスマスを満喫し、プロレスで熱狂しよう!
 「X'mas チャリティ・プロレス・ディナーショー!」

 椿山荘の庭を見て、おいしい食事に舌鼓を打ち、
 素敵な歌と音楽に酔ひ、間近にプロレスを見て熱狂する!
 それが、X'mas チャリティ・プロレス・ディナーショー!です。
 チャリティーとクリスマス、プロレスとディナーショーが
 合体した、サンタの夢の贈り物です。
 一見、バラバラの組み合わせのようですが、
 能の、序破急によるプロデュースです。
 静寂な庭と食事の序。歌とバンドで楽しむ破。
 プロレスで熱狂し、クリスマスを爆祝する急。
 この、序破急のクリスマスを、
 アフリカのエイズ撲滅のために行うのが、
 本当のサンタの贈り物です。
 深見東州の歌うコンサートでは、
 プロレスラーの入場曲や、
 クリスマスソングを歌います。
 最後は、全てのプロレスラーがサンタになり、
 クリスマスを祝い、エイズ撲滅を誓います。
 なお、本プロレスディナーショーは、
 エイズ撲滅のチャリティです。
 収益金は、全て南アフリカのレソト王国にある、
 チャリティ団体「サンタバリー」に寄付されます。


第1ラウンド
 ダンプ松本/山田敏代/伊藤薫/特別セコンド・ブル中野
     vs
 三田英津子/井上京子/Sareee

第2ラウンド
 曙 vs SUSHI

第3ラウンド
 天龍源一郎/西村修
    vs
 ザ・グレート・カブキ/ヒロ齋藤

第4ラウンド
 初代タイガーマスク/ザ・グレート・サスケ/スーパータイガー
       vs
 気仙沼二郎/日向寺塁/ラッセ



進撃の阪神
深見東州
本名 半田晴久
別名 戸渡阿見(ととあみ)
※仮面ライダーに変身する役者ではありません

兵庫県西宮市出身。阪神地区から関東に進撃した、破壊力のある歌手なので、“進撃の阪神”ロック歌手、演歌歌手と呼ばれる。オペラ歌手としては、日本屈指の実力派オペラ歌手と評される。ヴェルディー作曲のバリトン三大難曲「リゴレット」「ファルスタッフ」「ナブッコ」、モーツァルト作曲のバリトン二大難曲「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」、ドニゼッティ作曲のバス難曲「ドン・パスクワーレ」の各タイトルロールを演じ、いずれも大好評を博す。今年6月、新国立劇場オペラパレスで、世界の歌姫ルネ・フレミングと共演し、大好評を博す。オペラ歌手深見東州のロックは、マイケル・ボルトンの絶賛する、ハートフルな美声で爆発的に乗り、バラードで泣ける本物です。また、泣いてシビレる演歌歌手としても、定評があります。さらに、「明るすぎる劇団・東州」の団長として、原作、脚本、演出、音楽、美術を手がける、万能の舞台芸術家であり、プロデューサーでもあります。そして、貧しい人にはチャリティーを。豊かな人には芸術を。普通の人には、ギャグとエンターテイメントを。これが、モットーなのです。モットーもな話です。

2014年12月11日 スポーツニッポン

プロレス&ディナーショー興奮の5時間 "タッグマッチ"

クリスマスソングとプロレスで二度おいしい異色のディナーショー

2014年12月11日

東京芸術財団主催の「X’mas チャリティ・プロレス・ディナーショー!」(スポーツニッポン新聞社後援)が9日、東京・文京区のホテル椿山荘東京で開催された。稀代のエンターテイナー、深見東州(63)と初代タイガーマスク、曙、ダンプ松本らプロレスラーがエイズ撲滅のためにタッグを組み、チャリティーとクリスマス、プロレスとディナーショーが合体した、まさにサンタの夢の贈り物に約520人が美食と陶酔と興奮の5時間を過ごした。 

 午後5時半の開場、開宴から1時間半。食事中の会場にはなぜか「蛍の光」と「軍艦マーチ」が流れていた。7時になると、照明が落ちて、赤いジャケットを着た深見がステージに登場。

 「幕の外弁当はいかがでしたか?(実際は、はみ出した松花堂弁当)何で軍艦マーチか。それは(テンポよく食べて)7時までに食事が終わるようにです。蛍の光で、夏の蛍とチャリティーの蛍火を表します」といきなり笑いをとった。 

 「見たことないセットでしょ」と言う通り、52席の丸テーブルの中心にリングが設置された会場。独特の雰囲気が漂った。 

 「本当にここからクリスマスです」と言う言葉から、深見が歌う第1部のチャリティーディナーショーのスタートだ。 

 3曲目までは、深見の作詞作曲によるオリジナル作品だ。まずは「君のいないメリークリスマス」。ドラムがリズムを刻み始めると、自然に手拍子が起きた。少し切ない歌詞に観客は聴き入った。 

 「チャリティーといっても、明るくやらないと続きませんから。これはハッピーですよ」と2曲目は「あなたのいるクリスマス」。一転してロック調で、明るい歌詞に会場は少しずつ盛り上がってきた。 

 「さて、これからめちゃくちゃ。座っている場合じゃないですよ。座っていられないのです、この歌は」と言うと場内は総立ち。3曲目、「クリスマス計画」だ。踊り出す女性、ぴょんぴょん飛び跳ねる少女。興奮は最高潮だ。歌い終えると歓声も沸いた。「男は年取るとジジイになる。ここまでの3曲は、私のオジジナルです」とギャグも再び。 

 4曲目はクリスマスメドレー。明るくコミカルな「赤鼻のトナカイ」。「クリスマスはキリスト教ですけど、神道も出てきます」と言う「ジングルベル」は歌い出しが「伊勢神宮、熱田神宮……」など、神宮とジングルをかけた歌詞でクスッと笑いを誘った。「サンタが町にやってくる」、「ホワイトクリスマス」は、声量豊かに歌いメドレーを締めた。 

 続いて、ルイ・アームストロングの名曲「What a wonderful world」と、「エディット・ピラフじゃないですよ、ピアフ」の「La Vie en rose(バラ色の人生)」を、スタンダードらしく歌い上げると、観客は静かに聴き入るのみだった。 

 7曲目は松任谷由実の「恋人がサンタ・クロース」。「これも立ってくれますか」と呼び掛けると、客席は再び総立ちになり、手拍子が起きた。さすがオペラ歌手という、高音部分の伸びやノリのいい曲に、女性たちが踊り出した。次は山下達郎の「クリスマス・イブ」。「根性の入ったマッチョなクリスマス・イブを歌います」と、独自のアレンジも加えて、ややスローテンポで男らしく歌い上げた。 

 9曲目はナット・キング・コールで有名な「The Christmas Song」。「ジャジーに行きたいと思います」との言葉通り、ムードたっぷりにおしゃれに歌うと、観客もうっとりと耳を傾けた。続いて、「厳かに」と「アメイジンググレイス」を披露。讃美歌のように、オルガンの伴奏で、まさに教会にいるように美声が響き、歌い終わると「イエーッ」という歓声が上がった。 

 ラストは、ステージから花道を歩いてリングへ。観客と一緒にキャンドルに火をともし、照明が落ちる中、ピアノの伴奏で「きよしこの夜」。2番は客席と合唱。曲に合わせてキャンドルライトが美しく揺れ、クリスマスムードが最高潮になった。曲が終わると、「メリークリスマス!」と深見と観客が声を掛けあう場面も。そして、クラッカーが鳴り響き第1部の幕は閉じた。 


 さあ、第2部はチャリティー・プロレスだ。第1試合はダンプ松本、伊藤薫、山田敏代組対井上京子、三田英津子、Sareee(サリー)組。バンドの生演奏に乗って、リングに登場する両組。ダンプ組には特別セコンドとして、極悪同盟のブル中野と悪徳レフリーの阿部四郎が付いた。リングサイド席で観戦する深見も、「ワクワクしている」と話した試合は、小柄なサリーがダンプの竹刀攻撃やラリアット、バックドロップなどで、一方的に攻められる展開に。中盤は井上と伊東がブレンバスターやダブルフットスタンプを応酬するなど、激しく動いた。そして、結末は突然訪れた。ブルがヌンチャクを持ってリングに乱入。井上を叩きのめすも、一瞬のすきを突いたサリーがダンプを丸め込み、フォール勝ちを収めた。怒りのダンプは放送席に突入。サンタ姿の深見も、あわや竹刀攻撃の餌食になるかと思われる瞬間も。「素早く避難しました。いやー、しかし極悪でしたね」と感心?しきりだった。 

 第2試合はSUSHI対曙。さすがに曙は大人気。観客はテーブルを離れ、少しでも近くで見ようと、リングそばに駆け寄った。SUSHIは、必死にチョップなどで攻めるも全く効かず、曙は不敵に笑う。逆にボディーアタック、エルボードロップでSUSHIは場外に。ようやくリングに戻るも、ボディープレス3連発でマットに沈んだ。観客とハイタッチを繰り返す曙に、深見は「いい声をしている。歌を歌えばいいと思う」と勧誘?していた。 

 第3試合は天龍源一郎、西村修組対ザ・グレート・カブキ、ヒロ斉藤組。序盤は、西村とヒロの力比べなど、正統派の戦いに。中盤はカブキのアッパーブローと、天龍の逆水平の応酬など見どころ満載。最後は乱入したカブキの、アッパーブローに倒れた西村に、ヒロが得意技のセントーン(尻餅)を決めフォール勝ちした。 

 最終試合は日向寺塁、ラッセ、気仙沼二郎組対初代タイガーマスク、スーパータイガー、ザ・グレート・サスケ組。初代タイガー組の入場シーンでは、サンタの衣装を脱いだ深見が、「タイガーマスク」の主題歌を生バンドで歌った。ゴングが鳴ると、いきなり6人は場外乱闘へ。そこはプロ。ディナーの乗ったテーブルなどは壊さずに、しかし激しくぶつかり合った。戦いはリングに戻った。深見は「女性の目がもっこりにいっていると思う」 と下ネタを一発。終盤、初代タイガーが日向寺を空中殺法からのパイルドライバーで仕留め、第2部は終わった。深見は「初代タイガーはパワーが違うね、一撃一撃が」とたたえていた。 

 プロレスの興奮が冷めやらぬ中、深見は各テーブルを回りながら「ダニー・ボーイ」を静かに、しかし熱唱。湧き上がる拍手。ディナーショー第2部の開宴だ。その間に、全レスラーがプレゼントのつまった袋を担いでリング上に。深見の歌は「オー・ソレ・ミオ」に変わる。そして、レスラーがリングを降り、各テーブルを回って全員にプレゼントを手渡した。深見も全テーブルを回り、記念撮影。最後にリング上でイタリア民謡「カタリー」を、アカペラで披露。静まり返った会場に美声が響き渡り、拍手と大歓声の中、冬の一夜の夢は幕を閉じた。終演は午後10時半過ぎ。「メリークリスマス!」。深見の声に、客席からのクラッカーが重なるように鳴り響いた。 


 ◆深見 東州(ふかみ・とうしゅう) 本名・半田晴久、1951年、兵庫県西宮市出身。同志社大学経済学部、武蔵野音大特修科卒業後、オーストラリアの大学院でオペラ演技を中心に学ぶ(MA修得)。ヴェルディ作曲のバリトン三大難曲「リゴレット」「ファルスタッフ」「ナブッコ」、モーツァルト作曲のバリトン二大難曲「フィガロの結婚」「ドン・ジョバンニ」、ドニゼッティ作曲のバス難曲「ドン・パスクワーレ」の各タイトルロールを演じ、いずれも大好評を博す。13年、日本人男性として2人目の世界三大ホール(ロイヤルアルバート、カーネギー、武道館)を制覇した。芸術文化のほか経済、国際政治、スポーツ振興など多方面で活動中。

2014年12月16日スポーツ報知

2014年12月18日  日刊スポーツ

異色のジョイント「プロレス・ディナーショー!」

 オペラ歌手で能楽師、実業家として活躍する深見東州氏(63=本名・半田晴久)が9日、東京・ホテル椿山荘東京で「X‘mas チャリティー・プロレス・ディナーショー!」(主催・東京芸術財団、共催・ISPS)を開催した。南アフリカにあるレソト王国のエイズ撲滅を目的としたイベントで、9月の「ロックコンサート」、11月の「演歌コンサート」に次ぐ第3弾。約520人の参加者たちは、ディナー、クリスマスソング、プロレスの異色のジョイントを心行くまで楽しんだ。

深見氏のオリジナルX‘masソングでスタート

 ホテルの大宴会場、中央にプロレス用のリングがデーンと置かれている。それを取り囲むようにディナー用のテーブルが50ほど。立派なステージもある。そこからリングに通じる花道が延びる。ホテルの宴会場を利用してのスポーツイベントは珍しく、何とも見慣れない光景に参加者は目を見張った。

 ステージ上をまばゆい照明が照らす。いよいよ開幕だ。深見氏がサンタクロースの衣装を思わせる赤のジャケットでステージに登場すると、拍手がわき起こった。「見たことのないようなセットでしょう」と笑いながら話す。飲み物でのどを潤したあと、オリジナル曲の「君のいないクリスマス」「あなたのいるクリスマス」「クリスマス計画」を歌った。3曲目で早くも客席が総立ちになった。


 次は日本のクリスマスソングの定番、松任谷由実の「恋人がサンタクロース」、山下達郎の「クリスマス・イブ」を楽しそうに歌った。2人にまつわるおもしろエピソードや物まねを披露して場内が盛り上がる。ここで早くも1時間が経過し、世界のクリスマスソングの代表として「The Christmas Song」「アメージング・グレイス」。最後はろうそくに火をつけてリングに登場。場内も暗転し、ろうそくの明かりだけになった幻想的な雰囲気の中で、「きよしこの夜」で締めた。クラッカーがはじけ、参加者たちは口々に「メリークリスマス!」と叫び、お祝いした。 「赤鼻のトナカイ」「ジングルベル」「サンタが町にやってくる」「ホワイトクリスマス」をメドレーで歌った後は「明るくハッピーな曲を歌います」。ルイ・アームストロングの「What a wonderful world」とエディット・ピアフの名曲「バラ色の人生」をしみじみと聴かせた。

リングにダンプ、天龍、曙、初代タイガーら


 ダンプが竹刀を振り回し、ブルがリング下から相手の足を引っ張って場外に引きずり下ろす。標的になったのは18歳のサリー。さんざん痛めつけられたが、一瞬の隙を突いてダンプにフォール勝ち。収まらないダンプは竹刀を持って放送席を襲撃したが、深見氏はすでに避難したあとだった。  じっくりと歌を聞いた後は、空気が一変した。リングが明々と照らし出され、深見氏は特別解説者として放送席に移動した。第1試合は井上京子、Sareee(サリー)、三田英津子組対ダンプ松本、山田敏代、伊藤薫の6人タッグ。ダンプ側の特別セコンドにブル中野と悪役レフェリーの阿部四郎が控える。

 第2試合は203センチ、210キロの曙対「戦う寿司職人」のSUSHI。曙は逃げ回るSUSHIにイラついたが、ボディープレス3発でスリーカウント。第3試合はヒロ斎藤、ザ・グレート・カブキ対天龍源一郎、西村修のレジェンド対決。手を取り合っての力比べ、チョップとエルボースマッシュ、グーパンチと逆水平チョップの応酬が続く。派手ではないが、技と技の間の取り方などはさすがに超一流だ。斎藤が西村を抑えて決着。


 試合終了後はプロレスラーが、プレゼントをいっぱい詰めた袋を背負って登場。深見氏が2曲歌っている間に各テーブルを回って手渡した。特別リングサイド席を購入した60人がリングに上がり、プロレスラーと握手をしたり記念写真を撮って楽しんだ。 第4試合はラッセ、気仙沼二郎、日向寺塁対ザ・グレートサスケ、初代タイガーマスク、スーパータイガーの6人タッグ。いきなり場外乱闘が始まり、観客が逃げ惑う。一段落した後は空中殺法の応酬。最後は初代タイガーが日向寺をツームストーンパイルドライバーで仕留めた。

能の「序破急」によるプロデュース

 深見氏は「この企画は一見バラバラの組み合わせのようですが、能の『序破急』によるプロデュースなのです」と話す。序破急とは雅楽や能などで楽曲を構成する際に用いられる言葉。曲を構成する3つの部分を指す。「序」が無拍子かつ低速度で展開され、太鼓の拍数のみを定めて自由に奏される。「破」から拍子が変わり、「急」で加速が入り3部構成を成す。

 この日の構成を分類してみると、椿山荘の静寂な庭と食事が「序」。歌とバンドで楽しむ「破」。プロレスで熱狂し、クリスマスを満喫する「急」に分かれるという。自身が能楽師であり、能楽イベントをプロデュースしている、深見氏ならではの概念がしっかりと貫かれていたのだ。


2014年12月19日デイリースポーツ

チャリティ・プロレス・ディナーショー!

 「東京芸術財団」が主催する「X'mas チャリティ・プロレス・ディナーショー!」が9日、東京都文京区の「ホテル椿山荘東京 オリオン」で行われ、参加者は一足早い聖夜に酔いしれた。第1部では、同財団の深見東州会長が艶のあるハイバリトンでクリスマスソングの数々を熱唱。第2部では伝説の虎・初代タイガーマスクや第64代横綱・曙、あの「極悪同盟」の総帥・ダンプ松本らが会場狭しと暴れ回り、場内は興奮のるつぼと化した。静寂の庭とおいしい料理の「序」、すてきな音楽と歌の「破」、そして激しい熱狂を生んだプロレスの「急」。能楽師でもある深見氏がプロデュースした能の神髄「序破急」は、まさに夢の贈り物だった。

 

燃えた!!椿山荘

 陳腐な表現しかできない自分がもどかしい。子供のころだった。クリスマスイブの夜。枕元に置かれた、お菓子がいっぱい詰まった「不二家」の赤いブーツ。目が覚めて、そのプレゼントに狂喜乱舞したことがある。手を突っ込むたびに、今度はどんなキャンディーやお菓子が出てくるのだろう?記憶の奥底にしまっていた、そんなセピア色の出来事を思い出した。

 次に何が飛び出してくるのか、分からない。歌とプロレスの夢の競演。会場を埋め尽くした520人の観客は、時間(とき)が刻まれていくのも忘れ、立ち上がり、そして歓声を上げた。

 数々の激動・動乱をくぐり抜けてきた、明治の元勲・山縣有朋の屋敷だった「椿山荘」。その敷地内で「プロレス維新」ともいえる激しいバトルが演じられた。

殺人技フルコース

 第2部。プロレスの第4ラウンドでは、1980年代前半、全国に一大ブームを巻き起こし、時代に愛された男、伝説の虎・初代タイガーマスクが、リングで咆哮(ほうこう)。みちのくプロレスの特攻隊長・日向寺塁を完膚なきまでに、たたきのめした。

 フライングクロスアタックから、タイガードライバー、そして、ツームストンパイルドライバーで3カウントを奪う完璧すぎるフィニッシュ。殺人技フルコースに、鼓動が速くなり、体中をアドレナリンが駆け巡る感覚を味わった。

 第3ラウンドではアッパーブローを得意技とするザ・グレート・カブキと天龍源一郎という2人のレジェンドの対決に、圧倒された。声も出せず、固唾(かたず)をのんで試合の行く末を見守るしかなかった。

一夜限りの復活

 第2ラウンドでは史上初の外国人横綱として、若乃花、貴乃花の兄弟の前に聳(そび)え立った曙が、全日本プロレスの人気者のSUSHIを、その体で圧殺してみせた。

 そして、第1ラウンドではかつて残酷の限りを尽くした、女子プロ界一のヒール軍団の総帥・ダンプ松本とその盟友として暴れ回った「獄門党」の女帝・ブル中野が、夢の一夜限りの復活だ。井上京子&三田英津子&Sareeeを相手に、竹刀とヌンチャクを手に大立ち回りを演じ、会場を恐怖のどん底に陥れた。テレビ創成期のころ、誰もが街頭テレビの前に立ち、力道山とシャープ兄弟の激闘に心を躍らせた。そのシーンが時空を超え、平成のちょっぴり早い聖夜によみがえった。

まるでサッチモ

 プロレスに先駆けて、深見氏が集まった人たちを魅了した。「君のいないメリークリスマス」から始まった、3曲の「僕も年齢を重ねてオジジになった。だからオリジナルならぬオジジナル曲」は圧巻だった。甘いハイバリトンに、パンチの利いたシンバル、そして腹部に響くドラムのコラボ…。クリスマスメドレーでは「納豆菌は体にいいから」とギャグをかまし、ナット・キング・コールを讃える。そして、あのサッチモことルイ・アームストロングが歌った「What a Wonderful World」に、独自の世界観を込めた。エディット・ピアフがフランス語で奏で、サッチモが英語で歌った「バラ色の人生」をしっとりと歌い上げ、さらにユーミンの名曲「恋人がサンタクロース」では総立ちにさせた。

チャリティの蛍火

 パーティードレスや着物で身を包んだ女性客がリズムに合わせて踊りだす。そこには、かつてのダンスホールやディスコ、いや今でいうクラブにも勝るとも劣らない空間が生まれていた。

 第1部の最後は「きよしこの夜」。それからのプロレス。深見氏は「なぜ、歌の後にプロレスなのか?それは清濁併せのむからです」と説明したが、その言葉にうそはなかった。これまでにない演出で、1+1のはずのディナーショーが∞(無限大)に広がった。

 第1部、第2部、すべての終了後、深見氏は「来年も、ディナーショーでプロレスをやります」と高らかに宣言した。「椿山荘」の夏の名物は蛍。そこに、冬の名物として「チャリティの蛍火」が加わることになった。(今野良彦)

2014年12月25日 東京スポーツ

X'mas Charity professional wrestling Dinner Show

2014年12月16日 JapanTimes

X'mas CHARITY PRO WRESTLING DINNER SHOWWelcoming Christmas with a song and a body slam

The Tokyo Art Foundation held a Christmas charity dinner, featuring a concert and professional wrestling at a Tokyo hotel on Dec. 9.


All proceeds from the event, “X’mas Charity Pro Wrestling Dinner Show,” held at Hotel Chinzanso Tokyo, will be donated to the Lesotho-based charity Sentebale, which promotes efforts to eradicate AIDS.


“Christmas, a concert, pro wrestling and dinner; I’ve never seen such a combination,” TAF Chairman Haruhisa Handa said to 520 guests, who enjoyed Handa’s concert and battles between 18 pro wrestlers over dinner.


During the concert, Handa, who also goes by Toshu Fukami, sang 14 songs, mainly Christmas songs, including three he wrote himself.


He began the concert with his three originals, “Kimi no Inai Merry Christmas” (Christmas without you), “Anata no Iru Merry Christmas” (Christmas with you) and “Christmas Keikaku” (Christmas plan).


He then sang a Christmas medley of four songs; “Rudolf the Red-Nosed Reindeer,” “Jingle Bells,” “Santa Claus is Coming to Town” and “White Christmas.”


Before the medley, he addressed the audience, saying, “Although these next four songs carry a Christian theme, there is one part about Shintoism.”


While singing Jingle Bells, he changed the lyrics to insert the names of shrines ending with the word “Jingu” such as Ise Jingu, Atsuta Jingu and Meiji Jingu.


After that, he sang Louis Armstrong’s “What a Wonderful World” and “La Vie en Rose,” Yumi Matsutoya’s “Koibito ga Santa Claus” (My lover is Santa Claus),” Tatsuro Yamashita’s “Christmas Eve” and Nat King Cole’s “The Christmas Song.” He then sang “Amazing Grace” and “Silent Night.”


Following the concert, the action heated up as the 18 pro wrestlers prepared to face each other in the squared circle that was the centerpiece of the hotel ballroom.


In the first fight, a team of Toshiyo Yamada, Dump Matsumoto and Kaoru Itoh fought the team of Kyoko Inoue, Etsuko Mita and Sareee. The match ended with the young and petite Sareee pinning the veteran Matsumoto.


In the second match, former yokozuna sumo champion Akebono overpowered wrestler Sushi with multiple diving body presses. The third bout was a tag-team affair that saw The Great Kabuki and Hiro Saito square off against Genichiro Tenryu and Osamu Nishimura. Saito ended the fight by pinning Nishimura after The Great Kabuki staggered Nishimura with multiple uppercuts.


To finish off the evening, The Great Sasuke teamed with Tiger Mask I and Super Tiger to take on Rui Hiugaji, Jiro Kesennuma and Rasse. As the wrestlers made their entrance, Handa sang the theme song from the popular Tiger Mask anime.


The match ended with Tiger Mask I holding Hiugaji upside down and driving his head into the mat, a move known as the “tombstone piledriver,” before pinning him.


After the matches, the wrestlers visited guest tables with a bag of Christmas goodies, handing each guest a small bag of snacks.


“I’ve never seen pro wrestling live. The sound (of a wrestler chopping the chest of his opponent and slamming another fighter’s body onto the mat) was quite loud, making for an exciting experience,” said one of the guests, Kaneko Koizumi. “The Tiger Mask song was also really impressive.”


The dinner show was hosted by TAF, co-organized by the Worldwide Support for Development (WSD) with support from the International Sports Promotion Society (ISPS). Handa is the chairman of both the WSD and the ISPS.


The proceeds from the gate will be spent on various Sentebale programs. Sentebale was founded in 2006 in Lesotho, a country in Southern Africa that has only 1.8 million people, but has the world’s third highest percentage of HIV carriers. In the impoverished nation, a third of the children are orphans and the average life expectancy is only 48 years.


Handa is involved in various charity events through WSD, a nonprofit organization that is committed to assisting disadvantaged people and communities throughout the world.


The Tokyo Art Foundation was founded in February 2011 to promote various forms of music and other entertainment. It holds rock, enka, opera and other types of concerts as well as plays across Japan.


Recently, TAF staged an enka concert, “Hanshin Storm Enka Concert,” featuring Handa and enka star Akira Kobayashi on Nov. 14, as well as an opera concert, “Blazing Autumn People’s Concert,” on Oct. 6 with Hiroko Onuki, a Japanese soprano, and John Longmuir, a Scottish tenor. On Sept. 26, TAF held a rock concert, “Shingekino Hanshin Kyojin Rock Concert,” with former Toto frontman Bobby Kimball, Starship vocalist Mickey Thomas, former Journey singer Steve Augeri and former Deep Purple vocalist Joe Lynn Turner at Nippon Budokan in Tokyo.


Handa is also the chairman of a similar organization, the International Foundation for Arts and Culture, or IFAC, which promotes social welfare activities through free music and art events. Since its foundation in 1996, IFAC has enjoyed the support of many people, including Honorary Chairman Shizuka Kamei, who has held many government ministerial posts.