半田晴久(深見東州)BS11 連続討論 2009年5月

北方領土4島返還を考える

 1945年8月、終戦後の混乱に紛れて、ソ連軍は択捉・国後・歯舞・色丹4島を占領。戦後、日露間で返還交渉が行われているが、わが国の4島返還要求に対し、ロシア側は、その都度、返還条件を変え、返還について名言を避けている。2009年5月11日にロシアのプーチン首相が来日し、領土問題が議題に上がることが予想されるなか、谷内正太郎・政府代表の3・5島返還容認説が飛び出した。BS11では「緊急特集!!北方4島返還を考える」として討論番組のパート1「『4島返還』がなぜ揺らぐのか」を5月3日(日・祝)に訪英。パート2「『日露外交』を考える」を本日5月10日(日)18時〜18時55分まで放映する。番組の中であった識者からの主な発言を載録する。

(2009年(平成21年)5月10日(日)読売新聞)

 

パート1「4島返還」がなぜ揺らぐのか? 2009年5月3日放映

出席者:半田晴久、伊藤憲一、丹波實、袴田茂樹

司 会:鈴木哲夫(BS11執行役員報道局長)

半田晴久 「今は、世論を沸かす時。我慢の忍耐の時」

 今回のプーチン首相の日本訪問は、日本の国民が「北方領土返還問題」を改めて考える絶好の機会ではないか? 私が調べた51種類の高校の教科書には、「北方4島返還問題」は、全くその核心となる論点が取り上げられていない。また、それを授業で語ることもない。つまり、すでに、次世代の教育現場では風化しつつあることが示されている。このような現状を、ロシア側も知っており、交渉でイニシアティブを取られる可能性も大きい。

 

 ロシアの、正札がなく値段をふっかけるバザール外交に対しては、歴史的正義と法で立ち向かうべきである。米国も中国もそしてロシアまでもが、日本は脅せばすぐ妥協すると思っている、と聴くが、とんでもない話だ。アメや妥協を始めから出す外交は、世界の笑いものである。これ程、日本国民の国益を損なう事はない。北方4島返還問題は、日本に正義と法の歴史的事実があるのだから、なにも焦って結論を出すべきではない。今、焦って結論を出せば、未来永劫北方4島は返されず、それで歴史的決着をつけられてしまう。そうなれば、子々孫々にわたり、悔いを残すことになる。今はじっくり待つ、我慢と忍耐の時なのである。

パート2「日露外交」を考える 1009年5月10日 18:00〜18:55放映

出席者:半田晴久、伊藤憲一、鈴木宗男

司 会:鈴木哲夫(BS11執行役員報道局長)

半田晴久 「100年かけても歴史的正義を貫こう!!」

 日本は53年間、歴史的正義を求めてきたがこの問題を解決するには、100年位かけてじっくり取り組む覚悟が必要ではないか? 3.5島返還発言で、日本の世論が揺らいでいるかのような報道がロシアで行われていると聞く。それが事実ならば、明日からの日曜交渉ではロシア側のカードとして使われる恐れもある。ロシアには沢山友人がいるが、バレーのマヤ・プリンセスツカヤは、「あんな小さな島の問題で、ロシアと日本が上手くいかないのはとても残念。すぐに返したらいいのよ。そう思っているロシア人はいっぱいいるわ」と話していた。強い姿勢を貫けば、全てのロシア人がそう思うときが来る。今、歴史的正義を忘れ、まるでビジネスの解決策のように、3.5島返還などの発言すること自体、世界の失笑を買うことである。同時に、子々孫々に甚大な国益の損害と、歴史的に汚点を残すことになる。

 

 本当は、国益の損害の前に、日本の主権の侵害。その前に、歴史的正義を貫かなければならない。これが北方領土問題の本質である。

※上記内容は、2009年(平成21年)5月10日(日)読売新聞に広告掲載されました。